染色体の、分かれ方。

あなたの体の中にある 一つ一つの細胞は、あなたの母と父から受け継がれた染色体を同じ数だけ持っています。 細胞が分裂する際、染色体をコピーして均等に娘細胞に分配するからです。 ところが例外もあって、母と父の染色体を分かれさせる分裂もあります。 精子や卵子をつくって、新しい生命を生み出そうとするための分裂です。 染色体が分かれるとき、どのようなドラマがあるのでしょうか。


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26 July, 2024

卵子における加齢に伴うヒストン減少を発見

マウス卵子を用いて、減数第一分裂期の染色体上のヒストン量が加齢に伴い減少することを明らかにしました。このヒストン減少は、マウスの通常の生殖ライフスパンにおいて卵子の染色体数異常をもたらす原因とは異なると考えられました。
Masashi Mori, Manami Koshiguchi, Osamu Takenouchi, Mei A. Mukose, Hinako M. Takase, Tappei Mishina, Hailiang Mei, Miho Kihara, Takaya Abe, Azusa Inoue, Tomoya S. Kitajima, "Aging-associated reduction of chromosomal histones in mammalian oocytes", Genes to Cells, 10.1111/gtc.13146

19 July, 2024

卵子で小さな染色体が数異常になる時空間経路を発見

ヒトの卵子では小さな染色体の数異常の頻度が高いことが知られていましたが、その原因は不明でした。竹之内(基礎科学特別研究員)は、生きたマウス卵母細胞において特定の染色体を同定・追跡する技術を開発することで、小さな染色体が紡錘体の内側に配置されやすいことを発見しました。高齢の卵母細胞では染色体の内側配置は分配異常のリスクが高く、卵子の小さな染色体の数異常につながっていることを明らかにしました。
Osamu Takenouchi, Yogo Sakakibara, Tomoya S. Kitajima, "Live chromosome identifying and tracking reveals size-based spatial pathway of meiotic errors in oocytes", Science, 10.1126/science.adn5529
理研 プレスリリース「卵子の老化で小さな染色体が正しく分配されない原因 -革新的な全染色体個別動態解析による新発見-」

19 July, 2024

第76回日本細胞生物学会大会

2024年7月17日(水)~19日(金)につくばにて開催されました 、第76回日本細胞生物学会大会において、北島チームリーダーが招待講演を行いました。

19 July, 2024

RIKEN/BDR-NCBS Joint Symposia

2024年7月10日(水)~11日(木)にインド・ベンガル―ルにて開催されました、RIKEN/BDR-NCBS Joint Symposiaにおいて、北島チームリーダーが口頭発表を行いました。

10 July, 2024

論文お祝い会

竹之内基礎科学特別研究員と京極客員研究員の論文がそれぞれアクセプトされ、お祝い会を開催しました。共著者の榊原さん(元基礎科学特別研究員)も参加してにぎやかな会となりました。

20 May, 2024

BDR Student Symposium

2024年5月18日(金)にBDRで開催されましたThe 4th BDR Student Symposiumにおいて、Zhou大学院生(JRA)が口頭およびポスター発表し、口頭発表賞を受賞しました。



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    動的な生殖ライフスパン